今回は文がメインの回です。
咲良と亜美にも、ウチなりの何かキャラを付けようと思って
色々妄想した結果・・・
出て来たのが、残念なデレ・・略してザンデレ
(コミカルなヤンデレって感じでしょうか?)
そんなザンデレ状態の亜美視点の話。
<SS>
ハッキリ言って、私は『石田咲良』小隊長殿が大好きだ。
大が1000個付くぐらい大好きだ。大好きすぎる。
それは隊長として、戦士としての尊敬・敬意であり
友としての友情であり・・・
そして、恋愛感情でもある。
私は以前から、
校内を徘徊するトレンチコートを着た謎のペンギンと接触している・・
理由は一つ、風の噂で耳にした
彼の持つとあるアイテムに興味があったからだ。
『探偵手帳』。
それは、相手の行動を覗き見る事ができる不思議なアイテムらしい・・・。
(※ゲームの効果とは異なります)
・・・そして私はついにそれを手に入れた。
若本●夫のような渋くクセの強い声の、あのペンギンから・・・。
これで小隊長殿の事をもっと知れる・・・!
私は高鳴る鼓動を抑えつつ・・
先日、通販で購入した「赤い日記帳」と、この探偵手帳を持ち
早朝の、小隊長殿の家の玄関付近に身を潜めた・・・
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【アミ's レポート:小隊長殿ストーキング観察記録@】
どうやら一定の距離内であれば、
対象の映像と音声を、この探偵手帳(電子手帳)に映すことが出来るようだ。
咲良「♪〜♪〜」
映し出されたのはキッチン・・・。
制服にエプロン姿の小隊長殿が、鼻歌交じりでお弁当を作っている。
これを見れただけで、早朝の雪の中、潜入したかいがある。
作ってる最中だが、あえて言いたい。ご馳走様でした!!!!!
咲良「・・よーし!、完璧♪」
・・で、どのようなお弁当をお作りで・・・?。ズーム機能で中身を拝見。
ギッシリ敷き詰められた白米の中央に、梅干しを一粒入魂!!
なんて勇ましい!、なんて漢らしい!!、流石小隊長殿です!!(涙の敬礼)
お昼は私のおかず分けてあげますね!、「あ〜ん」してあげますね!!
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【アミ's レポート:小隊長殿ストーキング観察記録A】
小隊長殿はエリートでカリスマで、とにかく凄いお人なので
常人には理解できない言動をすることが時々ある・・・
その一部をここに記そう。
咲良「余談だけど、鈴木は“灯油10リットル”が好きらしいね」
一体どこの、何情報なのだろうか・・・?;
不思議少女でお馴染みの鈴木真央に対してだとしても、これはヒドイ。
とんでもないガセネタを掴まされてるのに、
それを信じる小隊長殿の心の美しさに、私は感動しました!!(涙の敬礼)
咲良「はいこれ、“危険なサンドイッチ”」
あえて言うー!?、あえて危険って言うぅぅぅーーー!?(ガビーン)
岩崎「ありがとう」
そしてそれを爽やかに受け取る岩崎・・
お、おのれぇぇぇぇぇ!!!!!
私だって!、私だって“鉄の胃袋”は持ってないけど
それぐらい気合・・否!、愛の力で食べられるわ!!!
いやむしろ私は、あの不っ味い“ハヤシヨーグルト”を頂いたから
私の勝ちだ!、うん!、私の勝ち!!(何の?)
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【アミ's レポート:小隊長殿ストーキング観察記録B】
放課後。
通信室のコンピューターで、熱心に何か作業をしている小隊長殿。
デスクワークをしている小隊長殿も素敵だ・・・。
どうやら備品の陳情のようだ・・
先の戦闘で、キャリアを1台お釈迦にしてしまいましたからね・・・
(常習犯の上田が)。
咲良「・・・・・」
?。どうしたのだろう・・急にそわそわして・・・?
!。なるほど、ヤヴァネットで通販ですね!
解ります。解りますよ・・何故あんな公の場で注文しないといけないのか・・
恥ずかしいですよね!!、ある種の羞恥プレーですよね!!
と言いつつも、私は自らの興味という欲求を抑えることが出来ず・・
小隊長殿の注文する商品に目を凝らせてしまう・・・。
『ヤセールドリンク』
い、いけません小隊長殿!、それ評価★☆☆☆☆で有名な商品ですよ!!
・・ほっ・・・。スルーしましたか・・・
そんな物に5000円払うなら、『熱血飲料ファイト』にして下さい。
私のオススメです!。
あぁ・・何だろう、この“はじ●てのおつかい”を見守るような感覚・・・。
小隊長殿が可愛すぎる・・愛しすぎる・・・愛しさと切なさと心強さすぎる。
咲良「・・・あ!、これ亜美が前に見たいって言ってたやつだ・・」
『映画チケット』
そ、それは!?!
“鉄馬 拳シリーズ、喧嘩バカ一代 華の純情編”の前売券では!?
咲良「フフ・・今度のデートはこれで決まりね♪。亜美驚くぞぉ〜v」
しょ、小隊長殿ぉぉぉぉぉーーーーー!!!!!(号泣の敬礼)
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私は一体何をしているんだ!!、
これじゃあ小隊長殿の折角のサプライズが台無しじゃないか!!!
・・・
ペンギン「・・ほぉ、探偵手帳はもぉ必要ない・・と?」
亜美「えぇ!、私にはこんな物いりませんでした!!」
ペンギン「こいつぁまた・・清々しい顔をしてるなぁ」
亜美「はい!、私はこういうドキドキじゃなくて・・
もっと一緒にいてドキドキしたいって解ったんです!」
ペンギン「グレイトだぜぇ・・。
ならこれを持っていきなぁ・・餞別のシマアジだ」
亜美「いえ、遠慮しときます。でわ!」
ペンギン「・・・・・」
シマアジを手にしたまま、その場でフリーズ・・・
ペンギン「・・風が凍みるぜぇ〜・・・・・」
・・という、相手の何でもが可愛く見えてしまう恋は盲目状態で
危うく道を踏み外しかけたアミーゴの話。
“鉄馬 拳シリーズ、喧嘩バカ一代 華の純情編”なんてものは
ガンオケには全く出てこないですけどね・・・w(何この日活テイストな題名;)
そういえばウチのオリジナル「彩花の騎士」内の劇中アニメに
“鉄馬 豪”というキャラがいたな〜・・・(こっそり世界リンクを張ってみるw)
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