ガンパレード・オーケストラ 白の章
「咲良&亜美(小さい春)」

エンディング淡白なので、補完SS(百合)書いてみました(下記↓)。


私は基本、ガンオケのキャラは
アニメ版とゲーム版両方を足して割った感じでとらえてるんですが・・・

咲良ちゃんはゲーム版とアニメ版で、
かなりベースが変わるので、結構難しいですね;
というか、ゲーム版でもキャライベント時と通常の交流時とでだいぶ・・・

今回のはゲーム版強めで・・


「転属可能になる通常エンディング」と「亜美のキャラクターED」に
私的妄想(経緯や百合要素)を色々肉付けした話です。




<SS>

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・・・・・春が来たら、陸の孤島はなくなって、
味方が、物資が流れ込んでくるようになりました。
嬉しかったですよ。
今の、なんでもある時代の人には分からないでしょうけどね。

(108警護師団に配属されていた学生兵の手記より)

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・・・ゆっくりとだが、確実に雪解けが進む頃・・・


【甘味処「岸屋」】。


ガラガラガラ・・


 咲良「・・ごめん、待った?」

 亜美「いえ(^^)」

先に来て席についていた亜美の向かい側に
ダッフルコートを脱ぎながら座る咲良・・・



 店員「・・・御注文はお決まりでしょうか?」

 亜美「えっと・・・お団子セットで」
 咲良「じゃあ私もそれで・・」

 店員「お団子セットがお二つ。ありがとうございます。」



・・・



お団子を食べながら、いつものように楽しい日常会話・・・。



だが、次の話題の入口に触れると、お互い言葉が止まる・・・・・

 咲良「・・・・・」
 亜美「・・・・・」


雪解けの季節・・・
来るものを拒んでいた自然の壁は消え始め、人や物の流れが活発になる。

軍も例外ではない・・・。

この閉ざされた白銀の世界で
少数の部隊ながら、上からの無茶な命令を受けても
戦い続け、生き延び、守り抜いた咲良達には、代え難い誇りと絆がある。

味方の大量増員。

聞こえは良いが、この地での経験がない人間を数だけ増やされたところで
隊としての機能が低下するのは目に見えている。


それに加え、まるで交換条件のように・・
大量増員の代わりに、“真”に優秀な人材となった咲良を
次の戦地へと転属させる命令まで出される始末だ・・・

しかし軍において、どれだけ理不尽な内容でも、上の命令は絶対。






・・・・・






【公園】

2人はそれぞれブランコに座り、小さく揺れながら話しを続ける・・

 咲良「―――・・本当はね・・本心を言うと・・・・・この隊を離れたくない」
俯いて苦笑いの咲良・・・

 亜美「・・・小隊長殿・・・・・」

 咲良「・・・やっとだよ?、まがい物の記憶じゃなくて・・
    自分で作った思い出、居場所・・・・・それに・・・・・・・」

 亜美「・・・?」



 咲良「・・・・・た・・・」
チラリと亜美の顔を見る・・


 咲良「・・・・・・・・・・・・・・た・・大切な人・・とか・・」ごにょごにょ
 亜美「っ!?/////」ボッ


お互い、あまりの気恥ずかしさに顔を背け、耳まで真っ赤になる・・・





しばし沈黙。





 咲良「・・・・・い、今の無し;/////」


 亜美「・・い、いえ!!、有りです!!!」
そう声を上げ、ブランコから勢いよく立ち上がる亜美・・

 咲良「・・・?」


 亜美「・・私、上官に直訴します!!」(炎□炎)○
 咲良「ぇ・・・」

 亜美「小隊長殿を転属させないで下さいって!!」
 咲良「あ、亜美・・・」

 亜美「それでぶっ飛ばしてやりますっ!!」グッ!
 咲良「い、いや;
    ぶっ飛ばすと今度は亜美が転属させられるから;」違う意味で


 亜美「“黄金の七人”、再結成ですねっ!!!」(炎□炎)やるぞー!!







・・・・・







――――・・・そんなこんなで・・・・・


 亜美「―――・・・起きて下さい、小隊長殿・・・」


その声に目を覚ますと・・

剣道着に袴姿の亜美が微笑んでいる・・・・・


 咲良「・・ん・・・・・」


目だけ半開きして、亜美の姿を確認する・・・。

既に部屋のカーテンは開けられ、差し込む光は眩しく
少し開いた窓からは、まだ冷たさの残る春風が入り込んでくる・・・



亜美は窓際に向かい、清々しい青空を見上げる。

咲良は対照的に、布団の中で身を丸くする・・・



 亜美「・・さぁ今日は新入隊員が来る日ですよ!」
バッ!と振り返って咲良にそう言う亜美の顔は、やる気に満ちている


 咲良「・・・あと5分・・・・・・」
 亜美「いけません!、朝の稽古です!!」


 咲良「うぅ・・昨日の夜(2人で)ずっとお喋りしてたのに・・・
    どうしてそんなに元気なのぉ?;」寝ぼけ眼

 亜美「日々の鍛練です。さぁ!」
咲良が包っている布団を剥ぎ取る亜美

 咲良「寒っ;」

 亜美「補充と言ってもたった2人です。我が隊は今年も人手不足・・
    小隊長殿の手腕にかかっている事をお忘れなく!」

 咲良「ふぁ〜〜〜い・・」(=□=)〜°
仕方なく、あくびをしながらムクリと起きる咲良・・


 亜美(・・もぉ〜・・小隊長殿は朝が弱いんだから・・・;)
やれやれといった顔で、咲良の背中を優しく押して洗面所へ誘導・・・

 亜美(・・・でも・・こんな小隊長殿が見れるのは、私の特権か・・・♪)




▼石田咲良:
  青森第108警護師団にて、引き続き小隊長として春を迎える。

▼横山亜美:
  自他共に認める石田咲良の相棒として定着。新入隊員の教育係となる。




・・・って感じで、私の脳内では
この流れから、次のらせん(亜美が主人公)に突入するわけですw。

ガンオケは「お前ら好きに脳内補完しろよ!」って言われてるような・・
自由で“不親切”なゲームだけど;w

だからこそ、こういう二次創作をしてても、
どこか公式(ゲームプレー)の延長気分で作れる不思議な作品b


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by: へろ
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