咲良亜美でも桜ネタやったけど・・・
オケ緑はガチの3〜5月担当ですからね!!、外せない!!
冬が苦手な自分、せめて創作だけでも春先取りっス!。
今年でオケはゲーム版も10周年!!!!!!!!!!
私の中じゃ、まっだまだ現役ですよーーーーー!!!!!(炎▽炎)
<SS>
4月上旬。
日暮坂から続く、校門の右側には、
ちょっとした雑木林がある。
そこには、疎らに桜の木が生えており・・・
この時期に満開をむかえる。
花見と言うには少し大袈裟な量だが、
やはりそこは桜、本数に関わらず美しいものだ。
そんな中・・・
花も見ずに、誰かを呼びながらこの場所をうろうろする那美の姿・・・
那美「・・・サクラ〜、サクラぁ〜・・・・・――――――――――」
・・・・・
話は約一ヶ月前に溯る・・・
この村にやって来て間もない頃、那美はある出会いをしていた・・・
登校途中、偶然この雑木林の前で・・・
まだ花を咲かせる前の、桜の木の下で・・・・・。
那美「・・・わぁ!!、可愛い!!!」
そう声を上げた那美は、“それ”を不用意に抱きかかえる・・・
それは一見すると子犬のように見えるが・・・。
ざわざわと、何人かの登校途中の面々が那美の回りに集まりだす・・・
奈津子「わっ!、ホントだホントだ!!」可愛い!
源「ケッ、犬っころかよ・・・」
深澤「・・・いえ、これは違いますね・・・」
紫苑「あぁ」
美姫「ちょっとそれ!、“雷電の幼生”じゃない!?」
那美「・・・ぇ・・・子犬じゃ・・・?」
雷電の幼生・・・つまり動物兵器の子供。
英吏「――――・・・これはまた面白い拾い物をしましたね・・・」
皆の後ろから、ぬっ・・・と割り込んでくる英吏
源「押すな!」暑苦しい
英吏「失礼。・・・拾った衛生兵が、雷電の幼生を拾う・・・
実におもしろいではありませんか」
美姫「そういう言い方やめてくれる!」
那美「あ、あの、私は気にしてませんから・・・。それよりもこの子・・・」
雷電幼生「クゥン・・・」
英吏「輸送トラブルか、置き去りか・・・
おそらく先の戦いでのゴタゴタではぐれたのでしょう」
紫苑「だな」
那美「・・・・・どうしましょう・・・?」
この雷電が自分の身の上と被る那美は、
小隊長の美姫に懇願するような目を向ける・・・
雷電幼生「クゥン・・・」
雷電の幼生も同じく、うるうる瞳・・・
美姫「目からキラキラ光線出すのやめなさい;」昔のア●フルのCMか
英吏「まぁ動物“兵器”と区分される以上、
幼生でも野良にするのは如何なものかと・・・」
美姫「分かってるわよ。
とりあえず厩舎へ。伯爵も交えて朝の会議、それでいい?」
那美「はい!(^^)」
・・・
【会議室】。
伯爵「・・・雷電とは主従関係を結んだパートナーと生涯を共にするものだ。
一度結んだ関係は、どちらかが死ぬまで解消は出来んぞ」
雷電を主力とした山岳騎兵小隊であるこの隊において
前線兵のほとんどが、それぞれ自分専用の雷電を所有している。
新たに幼生を育て、主従関係を結ぶ者は自ずと限られてくる・・・
那美「構いません」
見つけた本人であり、ここに来た境遇にも共感を抱いていた那美。
伯爵「よかろう」
・・・
【厩舎】。
那美「・・・よろしくね、サクラ(^^)」
雷電幼生「クゥン・・・」
頭を優しくなでる那美に、既に懐いている様子の雷電の幼生
美姫「サクラ?。その子の名前?」
那美「はい。桜の木の下で出会ったからサクラ・・・。安易ですか?」ハハ・・
美姫「いいんじゃない?。ストレートなのは好きよ」
那美「ありがとうございます(^^)」
・・・・・
・・・現在。
動物兵器と呼ばれるだけあって、即戦力として作られたそれは
僅か一ヶ月で成体へと成長する。
子犬のように愛くるしかった姿も、
今では人を背に乗せて険しい山岳地帯を駆け回れるほど
大きく勇ましい姿となったサクラ・・・
成体雷電の中では、“狐”と呼ばれる種らしく、
生え変わった真っ白な毛並みと、シャープな顔立ちとスタイル・・・
そして7本もある大きな尾は、妖獣“九尾の狐”を彷彿とする頼もしさだ。
・・・
那美「―――――――・・・サクラ〜、サクラぁ〜・・・・・」
土曜日の午後。時間もあり、春の陽気が心地良い今日は
花見がてら、サクラと共に雑木林を散歩中だった那美・・・・・
しかし進めど進めど、
道中勝手に駆け出し、はぐれてしまったサクラは見つからず・・・―――――
・・・気が付けば雑木林を抜けきり、
通学路が見える田んぼの土手まで来ていた・・・
那美「あ!いたいた!、勝手に先に行かないでよ〜;」
その土手の斜面で丸くなっているサクラを発見・・・
サクラ「グゥルル・・・」
那美「な〜に?、ひなたぼっこしたかったの?」
サクラ「・・・」
尻尾だけブラつかせ、「うん」と応えるようなサクラ。
そこに・・・
美姫の声「・・・那美ぃ〜!、そんなところで何してるのぉ〜!」
田んぼを挟み、通学路側から美姫の声・・・
那美「あ!、美姫さん!。
サクラとお散歩でぇ〜〜〜す!」
美姫は畦道を使い、那美の元へ歩いて行く・・・
それを見て、美姫が来るのを待つ那美。
那美「フフ(^^)」
そんな嬉しそうな那美の顔を、サクラはチラリと見て・・・
バフッ!=3
那美の背中に、優しく尻尾アタック
那美「わっ!?;、っとと、サクラ!?!」
土手の斜面と合わさり、バランスを崩す那美・・・
美姫「!」
残りの畦道をダッシュする美姫・・・
落ちそうになった那美をナイスキャッチ・・・
美姫「・・・大丈夫?」
那美「は・・・はい・・・・・」
・・・その体勢のまま、しばしお互いを見詰め合って停止する2人・・・・・
サクラ「・・・・・・・グァフ・・・」
サクラの声にハッとして、那美を下ろす美姫・・・
那美「・・・あ、ありがとうございます・・・」
照れくさくお礼を言う那美
美姫「うん・・・」
こちらもそれに引かれるように照れくさい様子
・・・妙な間・・・
那美「・・・・・そ、そうだ!、美姫さんお昼食べました?;」
美姫「ま、まだだけど・・・」
那美「そこの“ひろみちゃん(お好み焼き屋)”で買って
ここで食べません?」
美姫「いいわねそれ」ちょっとしたお花見みたいで
那美「私買ってきますから、サクラのこと少し見てて下さい」
そう言って、すぐさま畦道を走り出す那美・・・
美姫「あ、ちょっと・・・」アタシが行くのに
残された美姫と、サクラ・・・
美姫「・・・・・・・」
サクラ「・・・・・」
丸くなったまま、ひなたぼっこを続けるサクラ・・・
そんなサクラの横に、黙って腰を下ろす美姫・・・
美姫「・・・・・・・・・・この隊に那美が早く馴染めたのも・・・
サクラ、アンタのお陰かもね・・・」
サクラ「・・・・・。」
尻尾を一振りだけする・・・・・
『105山岳師団 金城小隊』。
不良からエリートまで、一見バラバラな隊員達の間に
強い仲間意識を持たせるものがある・・・
雷電と呼ばれる動物兵器の存在だ。
(あとがき)
「美姫×那美」を扱う時点で、完全に独自路線の私的オケ緑なので
好きにやったれと、自分んとこの雷電も出演させてみたり・・・
そもそも那美はゲーム版とアニメ版で役柄全然違うしね(学兵と看護師)
自分らせんの「戦う衛生兵」設定で進めてますw。
あと今回は・・・
マップの隅の入れない部分(背景)に妄想を膨らませてみましたw
もしオケが世間的に当たって、続編がPS3とかで出てたのなら・・・
ADVパートのマップは、半オープンワールド化されて
散策とかさらに楽しくなったんだろうなぁ〜〜〜・・・とか(TT)
今となっては一人勝手に脳内オケの世界を開拓する・・・のみ!
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