ガンパレード・オーケストラ 緑の章
「美姫&那美(おんぶ)」

5月が終わりそうなので、駆け込みオケ緑!。

オケ緑の更新は年単位になってきてるので;(それでも続いてる自分を誉めたいww)、
その間の作業環境の変化が絵にモロに出てて、見返すと何かおもろい(^^;)。


美姫は猫顔なのは見りゃわかるけど、
那美って描いてると(特に眉毛)、ワンコ顔なんだな…と今更発見。

以前書いた「サクラな日々」のSSで、某ア●フルのCMネタやったけど
あながち間違いではなかった…(ゲーム版の那美のイメージで書いてる)




<SS>


3月中旬。那美がこの小隊に入って1週間と数日が経った頃の話になる…。


まだ雷電サクラは幼生のため、那美は歩兵として戦闘に参加していた。


しかし機動力こそが最大の武器であるこの山岳騎兵小隊において、
大した武装もないただ足の遅い歩兵が、まして実戦経験の乏しい衛生兵が、
一体どれだけの活躍ができるのか……。


それでも、目の前の事に常に真剣な那美は
慣れぬ武器の扱いで、前衛が取り逃がした小型幻獣の相手をしていた…。





―――――――………そして戦闘終了。



敵の撤退を確認し、集合地点に集まる面々…


 美姫「―――――…那美がいない?」
 奈津子「はい、途中で無線も切れちゃって…」

 英吏「ふむ…見込み違いでしたか…」

 美姫「探しに行かなきゃ…」

 英吏「帰投すべきです。」
 美姫「なっ…!」

 英吏「勝利したとはいえ、ここは敵の勢力圏です。
    これ以上この場に長く留まるのは好ましくありません」

英吏の言う事は至極当然であり、入って間もない低戦力の那美に対し、
へたをすれば既に死んでいるかもしれない者に、そこまでのリスクを負う義理はない。


 美姫「………分ったわ。
    紫苑、副隊長として後の事は任せるわ。
    英吏と共にみんなを連れて村に戻ってちょうだい」

 紫苑「そう言うだろうと思ったよ」フッ


その言葉を機に、場の空気が和らいだのが分かる…


 火焔「水くさいなぁ」
 源「ケッ…こんなところでゴチャゴチャ言ってねぇでサッサと探した方が早ぇっての」
 奈津子「そうですよぉ!」

 美姫「みんな…」

 英吏「まったく…お人好しも度が過ぎると…」
 美姫「はいはい、小言は帰ってから聞くわ。
    …とはいえ、英吏の言う事も当然ね。捜索はゲンと私で30分…
    みんなはやっぱり先に戻ってもらうわ」

 英吏「いいでしょう。」
   (この2人なら最悪、幻獣と出くわしても逃げ切れるだけの能力もありますし…。
    彼女の生死はともかく…“探した”という行動自体が隊の士気を下げずにすみますからね…)







……………







一方、那美サイド。


 那美「―――――…はぁ…やっちゃったなぁ…」


3mほどの小さな崖の下で座り込み、遠い空を見上げる那美…。

 那美(…昔からそう…目の前の事しか見えなくなって、気が付いた時には…)


小型幻獣を追って、崖から足を踏み外した事を思い出しながら…途方に暮れる。


…うんともすんとも言わない無線機…。


 那美(……2度目は…ないか…)
先の戦いで、前小隊から置いてけぼりにあっている那美。




  (回想の美姫『アタシ達、もう運命共同体みたいなものじゃないw』)




 那美「……………」


 那美「………せっかくそう言って助けてもらったんだ……足掻こう…美姫さんのために…!」

手近な木を支えに、ヨロヨロと立ち上がる那美…。







……………







………そして、再会する美姫と那美。

 美姫「―――――…あはははw、お尻を思いっきり打ったってw」

 那美「わ、笑い事じゃないですよぉ!/////」ウォードレス着てなかったらと思うと…

 美姫「ごめんごめんw。じゃあクィーン(美姫の雷電)に乗るのは無理ね…」
そう言って、背中を向けて屈む美姫

 那美「ぇ…?」
 美姫「おぶるわ」

 那美「でも…」
 美姫「こんなところで野宿なんかしたくないでしょ。
    ゲンと合流したらまた良い手を考えるから」




 那美「…重く…ないですか?///」

 美姫「アナタ一人ぐらい軽々背負えないで、小隊長なんて出来ないわよw」




 那美(―――……………この人の力になれるぐらい…強くなろう…!)






<あとがき>

絵が先に出来上がって、SSもサクッ〜って思ってたら…

…あれ?こんだけ今まで押してきた雷電サクラどうするんだ?;ってなりw

ない頭絞って出たのが、サクラが大きくなる前の話。


そうだよね、「美姫×那美」に関しては、アニメもゲームも公式ルートは皆無だから
いちから自分で作っていこう!と、やる前に決めたんだったw

結果的に、那美が美姫に絶大な信頼を寄せるキッカケになるエピソードが書けて良かったよ☆。


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by: へろ
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